東大病院呼吸器外科

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東大病院呼吸器外科

当科は、1年間に300例を超える肺・縱隔(じゅうかく)手術を行っている国内有数の施設です。肺移植は、脳死・生体をあわせ、国内で最も多くの症例を実施している施設のひとつです。肺癌、転移性肺腫瘍、縦隔腫瘍、胸膜・胸壁腫瘍などの胸部腫瘍疾患の手術治療を行っています。気胸、その他手術治療が必要な良性胸部疾患に対しても手術治療を行っています。胸腔鏡手術、ロボット支援手術を積極的に行い、術後早期の機能回復に努めています。

トピックス

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外来受診をご希望の方

月曜日から木曜日まで専門外来を行っております。曜日に関わらず紹介受診を受けています。

※外来担当医は、止むを得ない事情により変更になる場合がございます。あらかじめご了承下さい。

  • あらかじめ予約センターでご予約の上、ご来院下さい。
  • 当院以外の主治医におかかりの患者さんで、現在の診断・治療方針に対して当科の専門家の意見を希望される場合には、「セカンドオピニオン外来」のご予約をお取り下さい。

⇒ 詳細は東大病院ホームページをご覧下さい。

受診予約のご案内

【予約センター】10時00分~17時00分(平日)

03-5800-8630

東大病院予約センター(03-5800-8630)にてご予約ください。

※原則として紹介状(診療情報提供書)が必要です。お手元にご用意の上、予約センターにご連絡ください。

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診療方針

(1)非小細胞肺癌に対する治療:肺葉切除・標準リンパ節郭清が原則ですが、術前肺門・縦隔リンパ節転移陽性診断例に対しては化学療法・放射線療法を併用した集学的治療ならびに拡大手術を考慮いたします。胸腔鏡補助下肺葉切除(VATS-lobectomy)を行います。胸壁・大血管浸潤例に対しては心臓血管外科の技術を生かした拡大切除を行います。

(2)術前未診断肺内腫瘤(肺癌疑診)に対しては、胸腔鏡下肺生検を行い、迅速病理診断の結果から肺癌であれば続けて肺癌に対する治癒手術を行います。また触知困難、術中同定困難と予想される肺内結節に対しては、積極的に気管支鏡バーチャル3D肺マッピング(virtual-assisted lung mapping: VAL-MAP*)法を用いた最先端の精密胸腔鏡下縮小手術(肺部分切除、区域切除、複雑区域切除)を行っています。このような早期の小さい肺癌に対する手術の術後成績は非常に良好です。

(3)胸腔鏡手術:自然気胸など良性疾患に対しては極力低侵襲である胸腔鏡手術による治療を行います。

(4)転移性肺腫瘍:原発巣が治癒している事を条件として、肺転移に対して外科治療を行います。胸腔鏡による低侵襲手術を優先して行います。肝臓転移合併例に対しては当院肝胆膵外科との協力の下に、肝臓・肺転移の両方を外科的切除します。これまで切除困難だった5mm以下の比較的小さな転移性肺腫瘍、転移性肺腫瘍に対する化学療法後の残存小病変に対しても気管支鏡バーチャル3D肺マッピング(virtual-assisted lung mapping: VAL-MAP*)法を用いた精密胸腔鏡下縮小手術を行うことがあります。

(5)肺移植:内科的には治療困難な進行性呼吸不全に対し、一定の基準を満たした場合、肺移植を考慮します。当院は現在、国内で最も多くの肺移植を実施している施設のひとつとなっています。

*VAL-MAPは2018年3月より保険適応となりました。

以下の疾患については、当科では多数の方を治療しています。

(1) 原発性肺癌・転移性肺腫瘍・縦隔腫瘍に対する外科治療を中心とした集学的治療
(2) 特に原発性肺癌に対する胸腔鏡下診断および胸腔鏡下肺葉切除
(3)触知困難肺結節に対する気管支鏡バーチャル3D肺マッピング(Virtual-assisted lung mapping: VAL-MAP*)法を用いた精密胸腔鏡下縮小手術
(4) 胸腺腫瘍・重症筋無力症に対する拡大胸腺全摘術
(5) 自然気胸・他良性疾患や高齢者・低肺機能患者に対する胸腔鏡手術
(6) 肺気腫に対する胸腔鏡下肺容積減量手術(Volume reduction surgery)
(7)末期呼吸不全に対する肺移植(生体肺移植・脳死肺移植)

などを中心に、肺・縱隔疾患の治療を行っています。特に、心臓外科をはじめとした各臓器疾患のスペシャリストがそろった病院であるという特長を生かし、複数の疾患に罹患された方のために最適な呼吸器外科治療を行います。
*VAL-MAPは2018年3月より保険適応となりました。

当科の特徴 »

対象疾患

  1. 原発性肺癌
  2. 転移性肺腫瘍
  3. 縦隔腫瘍、胸腺疾患、重症筋無力症
  4. 胸壁・胸膜腫瘍
  5. 気胸 (特発性および続発性)
  6. 漏斗胸・手掌多汗症
  7. 移植を必要とする肺疾患

治療方法

  1. 肺癌・転移性肺腫瘍に対する胸腔鏡下低侵襲手術
  2. 進行性肺癌に対する拡大手術
  3. 進行性肺癌・再発肺癌に対する、分子標的治療薬および免疫療法を 組み合わせた治療
  4. 縱隔腫瘍に対する、EBMに基づいた治療法
  5. 胸腔鏡による漏斗胸・手掌多汗症などの低侵襲手術
  6. 心疾患など合併症を有するハイリスク患者に対する呼吸器外科手術
  7. 肺移植

検査方法

  1. 肺癌・転移性肺腫瘍に対するCT、FDG-PETを組み合わせた画像検査
  2. 悪性腫瘍が疑われる肺内小腫瘤に対する胸腔鏡診断と同時手術による早期治療
  3. びまん性肺疾患に対する胸腔鏡下肺生検法

実績

東大病院呼吸器外科では、肺癌などの肺悪性腫瘍、胸腺腫などの縦隔腫瘍、気胸などの胸膜疾患、肺移植など、年間300件を超えるさまざまな手術を手がけています。2020年はCOVID-19の流行により手術数が制限され、若干の手術件数の低下がありましたが、現在は各部門の努力により正常化しています。その中でも...

呼吸器外科スタッフ

中島 淳
中島 淳

教授、科長

佐藤 雅昭
佐藤 雅昭

准教授(臓器移植医療センター)

北野 健太郎
北野 健太郎

特任講師(病院)

此枝 千尋
此枝 千尋

助教

長野 匡晃
長野 匡晃

助教

中尾 啓太
中尾 啓太

助教

川島 峻
川島 峻

助教

大利 亮太
大利 亮太

助教

天野 瑶子
天野 瑶子

病院診療医(大学院生)

阿瀬 孝治
阿瀬 孝治

特任臨床医

師田 瑞樹
師田 瑞樹

病院診療医(大学院生)

吉田 大介
吉田 大介

病院診療医(大学院生)

河野 暁
河野 暁

病院診療医(大学院生)

篠原 義和
篠原 義和

病院診療医(大学院)

吉安 展将
吉安 展将

病院診療医(大学院)

似鳥 純一
似鳥 純一

病院診療医(出向)

村山 智紀
村山 智紀

病院診療医(出向)

■胸腔鏡下手術

肺・縦隔疾患に対する手術治療をテレビモニター観察下に内視鏡的に行う方法です。通常の開胸手術と比較すると皮膚切開創は小さく低侵襲性である点が優れています。

肺癌に対する標準手術(肺葉切除・リンパ節郭清)も胸腔鏡下手術で行なうことが可能です。

■循環器疾患を合併する呼吸器疾患に対する呼吸器・心臓同時手術

手術治療を要する悪性肺・縦隔疾患患者に虚血性心疾患などの循環器疾患を合併した場合に、心臓手術と呼吸器手術を一期的に施行します。

■肺気腫に対する容量減少手術

肺気腫によって過膨張した肺容積を適度な肺切除を行うことによって、肺残気良を減少させ、横隔膜運動を適正化させ、呼吸機能を向上させます。

■VAL-MAPを用いた精密胸腔鏡下縮小手術

気管支鏡バーチャル3D肺マッピング(virtual-assisted lung mapping: VAL-MAP)法は2012年に佐藤雅昭講師が京都大学(当時)で開発した方法で1)、手術から2日以内に局所麻酔下に気管支鏡を使って、肺表面の複数個所に少量の色素(インジゴカルミン)を噴きつけます。手術中、肺表面に複数のマーキングスポットを確認することができ、これを「地図」として利用した精密な肺切除が可能となるため、マッピングと呼んでいます。また一連の準備には高解像度CT画像をもとにつくられたバーチャル気管支鏡、バーチャル3D画像を利用するため、Virtual assistedと呼んでいます。VAL-MAP法は、全国での多施設共同研究(2013-2016年)、先進医療(2016-2017年)を経て、2018年3月より保険診療として実施可能となりました。術中同定困難な病変の同定および確実な切除マージンを確保する目的でこれまで全国で700例以上が実施され(2018年3月時点)、良好な結果と高い安全性が示されています。当院では2014年1月から本法を採用しており、原発性肺腫瘍疑いのすりガラス病変や転移性肺腫瘍を主な適応としています。また当科では次世代のVAL-MAPとして、リアルタイムナビゲーションを利用した電磁気誘導気管支鏡下VAL-MAP、マイクロコイルを併用したVAL-MAP2.0 (2019年より先進医療として実施)も行っています。

1) Sato M, et al. Use of virtual assisted lung mapping (VAL-MAP), a bronchoscopic multispot dye-marking technique using virtual images, for precise navigation of thoracoscopic sublobar lung resection. J Thorac Cardiovasc Surg. 2014;147(6):1813-9.

■肺移植(脳死肺移植・生体肺移植)

当院は日本で9つある脳死肺移植認定施設であり、脳死肺移植待機患者を積極的に受け入れ日本臓器移植ネットワークに登録しています。国内で最も多くの心臓移植を手掛けている当院心臓外科の全面協力のもと、チーム一丸となって肺移植医療にとりくんでいます。2015年4月の臨床肺移植開始以降、2020年10月末までに67例(脳死肺移植54例、生体肺移植13例)を実施しています。実施症例数は年々増加しており、最近では、国内で最も多くの肺移植を実施している施設の一つとなりました。また脳死肺移植登録待機患者数は100を超えてており、肺移植待機患者数でも全国有数の施設となりました。

肺移植適応となる主な疾患は、原発性肺高血圧症(特発性肺動脈性肺高血圧)、特発性肺線維症(特発性間質性肺炎)、その他の間質性肺炎(膠原病関連間質性肺炎、慢性過敏性肺臓炎なども含みます)、肺気腫、気管支拡張症、肺サルコイドーシス、肺リンパ脈管筋腫症、アイゼンメンジャー症候群、閉塞性細気管支炎、肺好酸菌性肉芽腫症、びまん性汎細気管支炎、慢性血栓梗塞症性肺高血圧症、多発性肺動静脈瘻、α1アンチトリプシン欠損型肺気腫、嚢胞性肺線維症、じん肺、その肺・心肺移植関連学会協議会で承認する進行性肺疾患などです。小児では間質性肺炎、肺高血圧、骨髄移植後肺障害、嚢胞性線維症、その他の先天異常などが対象となり得ます。肺移植の適応となるかどうかは、患者さんの状態、年齢等により大きく異なりますので詳しくはお問い合わせください。受診が難しい患者さんに関しては、必要に応じて往診も行っております。

◆その他臨床研究に関するお知らせ

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◆医療関係者向けパンフレット
肺癌の外科治療~肺癌が疑われたら~」 ← こちらをクリック

研修希望の方

研修内容 ◆ 目標呼吸器外科専門医として、原発性肺癌をはじめとする疾患を有する患者の診断・外科療法を適切に行いうる技術および医師としての倫理を身につけることが目標となります。卒後5年で外科専門医資格、卒後7~11年までに呼吸器外科専門医資格を取得します。国内・国際学会での発表や英文雑誌へ...

研修担当:

呼吸器外科
北野 健太郎
E-mail: kitanok-sur (at) h.u-tokyo.ac.jp

なお、外科系研修医の専門研修については、東京大学外科系ホームページ
および東大病院総合研修センターもご参照ください。

患者さんご紹介希望の方

ご紹介いただく患者さんのご予約は「予約センター」にご連絡ください 予約に際しては、紹介状の宛先等について確認させていただいております。受診当日は紹介状の原本、検査データ等をお持ちください。

患者さんご紹介

【予約センター】10時00分~17時00分(平日)

03-5800-8630

音声ガイダンス「6」

研究

研究業績

最近の研究

肺悪性腫瘍に対する低侵襲手術の臨床的検討
胸腺上皮腫瘍の悪性度に関する臨床的研究
肺がんにおける癌抑制遺伝子の機序に関する基礎的研究
肺癌特異的蛍光プローブの開発
肺移植の慢性拒絶反応に関する基礎的研究
肺移植の虚血再灌流障害の研究

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