気管支鏡バーチャル3D肺マッピング(VAL-MAP) <VAL-MAPとは?> 微小肺病変に対する外科的診断・治療に際して行われる術前CTガイド下マーキングは、空気塞栓による心筋梗塞・脳梗塞、出血、気胸の合併症が報告され […]
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VAL-MAP(気管支鏡バーチャル3D肺マッピング)とは、微小肺病変に対する外科的診断・治療に際して行われる術前CTガイド下マーキングに代わる方法として筆者(佐藤雅昭)が京都大学(当時)で2012年に開発したものです。
高解像度CT画像を基に3次元再構成したバーチャル気管支鏡をガイドにして、気管支鏡下に少量の染料(インジゴカルミン)を肺表面に吹き付け印をつけます。複数個所(2-6箇所程度)の印を同時につけることで、可塑性に富む「肺」という臓器の表面に角度、相対的距離といった位置情報を与えることができるため「マッピング」と呼んでいます。
従来の術前CTガイド下マーキングは、空気塞栓による心筋梗塞・脳梗塞、出血、気胸の合併症が報告されており、部位による制限も多くありました。
この方法が特に有効と思われるのは、胸腔鏡を用いた手術では指で触れて確認することが難しい小さな病変や、CTですりガラス様陰影を呈するやわらかい病変、また確実な切除マージンを確保した過不足のない切除を必要とする手術などです。
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VAL-MAP法は、早期肺癌などの微小肺病変の切除手術を支援する、バーチャル気管支鏡ナビゲーションを利用した術前気管支鏡 下マーキング法です。2012年より京都大学、2015年7月より当院が主施設となり実施している多施設 […]