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当院の肺移植が通算100例に到達
2015年に開始された当院の肺移植は2021年、脳死肺移植、生体肺移植をあわせて通算100症例に到達しました。全国で100例以上の肺移植を経験しているのは、2000年までに肺移植を開始した京都大学、岡山大学、東北大学のみであり、当院はかなり早いペースで症例を積み重ねています。また2021年は、日本ではじめて年間30症例に到達することができました。世界的に見ても、年間30例以上の肺移植を実施している施設は多くはありません。
肺移植は手術だけでなく、その前後においても非常に高度な管理が求められる難易度の高い医療です。首都圏の肺移植のニーズの高さを前提に、院内各方面の多大な協力、当院が誇る高度なチーム医療がこれを可能にしています。また最近は関東甲信越圏外からの患者さんの紹介も増えてきています。
これを一つの通過点として、今後も日本と世界の肺移植の発展に貢献できるよう、ますますチーム力を充実させていきたいと思います。
東大病院の肺移植実施数と脳死肺移植待機患者数の推移