呼吸器外科

准教授(臓器移植医療センター)

(平成11年(1999)卒)
診療日:火曜AM / 火曜PM / 木曜AM / 木曜PM

東京大学に異動して早6年となります。毎日があっという間に過ぎていきましたが、この間、最も力を入れてきたのが肺移植とVAL-MAPです。

肺移植については、今では国内で最も多くの症例を手掛ける施設の一つに成長することができました。肺移植は呼吸器外科医だけでできる医療ではなく、非常に高度なチーム医療が必要です。多職種で構成される東大肺移植チームは、短期間に数多くの経験を重ねることで、まさにエキスパートと呼べるレベルに達していると自負しています。非常に難しい判断を迫られる厳しい現場ではありますが、都内唯一の肺移植施設として、こうして命を担う現場に信頼できる仲間たちとともに立てることを、大変誇りに思います。

微小肺癌などの精密な過不足内切除を支援する気管支鏡下肺マッピング法(VAL-MAP法)は先進医療から保険適応となり、更なる進化を遂げたマイクロコイル併用VAL-MAP 2.0の先進医療も、2020年に大変素晴らしい成績を残して終了することができました。これらの臨床研究については、学内の関係部署ならびに、多くの多施設の共同研究者の皆さんのご尽力があってのことと深く感謝しております。

とはいえ、現状に満足しているわけではまったくなく、理想と現実のギャップに苦しむことも多いですが、今後も引き続き努力を重ね、「自分や家族が受けたい医療」を一つでも多く実現できるよう頑張っていきたいと思います。

 

北海道札幌市出身

1999年 京都大学医学部卒業
2003-08 年 カナダ・トロント大学大学院でPh.D取得
2008-2011年 Toronto General Hospital にて胸部外科・心臓外科・肺移植臨床フェロー
2011-2015年 京都大学医学部附属病院呼吸器外科助教、Toronto General Research Institute Affiliate Scientist(兼務)
2015年- 東京大学医学部附属病院呼吸器外科講師                2020年- 同 臓器移植両センター准教授         

 

外科専門医,呼吸器外科専門医。国際心肺移植学会 pulmonary council メンバー、肺移植後慢性拒絶CLAD working group co-chair。

2010年、トロント大学から、肺移植後慢性拒絶のあらたな概念である restrictive allograft  syndrome (RAS)を提唱。2012年、京都大学で、気管支鏡下肺”マッピング”技術、virtual assisted lung mapping (VAL-MAP)を開発。2016年9月からのVAL-MAPおよび2019年2月からのVAL-MAP2.0の先進医療、多施設共同研究では研究責任者(PI)を務めた。
臨床の専門分野は呼吸器外科全般、特に肺移植、胸腔鏡下低新侵襲縮小手術。主要研究テーマは上記VAL-MAP, 肺移植後慢性拒絶。

著書:「流れがわかる学会発表・論文作成How To改訂版―症例報告・何をどうやって準備する?」「流れがわかる英語プレゼンテーションHow To―国際学会発表・世界に伝わる情報発信術指南」「流れがわかる研究トレーニングHow To―医系大学院・研究留学、いつどこで何をする?」「なぜあなたは論文が書けないのか」「なぜあなたの研究は進まないのか」「なぜあなたの発表は伝わらないのか」いずれもメディカルレビュー社。「なぜ臨床医なのに研究するのか?」中外医学社。「仮想気管支鏡作成マニュアル 迅速な診断とVAL-MAPのために」医学書院。「胸部外科レジデントマニュアル(医学書院)」の責任編集を担当。

最新の著書の紹介は、こちらページにあります。

執筆記事

肺移植について

VAL-MAPによる胸腔鏡下精密縮小手術

肺移植後の長期フォロー

VAL-MAP for precise thoracoscopic sublobar lung resection