心臓外科

講師・東京大学医学部附属病院 医工連携部 副部長

(平成11年(1999)卒)

大動脈瘤は無症状であるにも関わらず破裂すると致死的となるリスクの高い疾患です。治療は人工血管を用いた大動脈置換術を行いますが、近年はステントグラフトを用いた侵襲の少ない血管内治療も普及してきました。当院では、豊富な大動脈治療経験に基づき、患者さんにとって最適な治療を十分に検討し提供致します。突然の胸痛で急性大動脈解離を発症した際に緊急手術が必要な場合にも24時間対応致します。

また、当院のマルファン外来と連携し、マルファン症候群に代表される遺伝的結合組織疾患に特有の大動脈弁輪拡張症に対して、大動脈弁を温存する自己弁温存大動脈基部置換術(デービッド手術)を数多く手掛け良好な成績を収めております。結合織疾患に伴う大動脈瘤や解離に対する治療においても、国内有数の治療実績を有しております。

一方で、感染性大動脈瘤、人工血管感染は通常の致死率の高い病態で通常の手術だけでは対処が困難です。当院は組織バンクと連携し、ホモグラフト(同種心臓弁血管)治療を実施しており、他院にて治療困難な患者さんを積極的に受け入れております。

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