「透析患者の肺癌切除成績に関する多施設後ろ向き観察研究」の臨床研究参加に関するお願い

◆患者さんとそのご家族へ~肺癌手術成績に関する臨床データ利用のお願い~
肺癌の患者数は年々増加傾向にあり、日本における癌の死因の中でも1位を占めるようになりました。当科における手術症例も増加傾向にあり、特に高齢者に対しては、体への負担の少ない胸腔鏡手術を導入し、積極的に治療にあたっております。高齢者の特徴として、様々な疾患を抱えていることが多いため、関連する診療科(呼吸器内科、放射線科、歯科口腔外科、リハビリテーション科など)と協力しながら、早期退院を目指しています。こうした肺癌症例が増加する中で、さらなる治療成績向上のためにも当科にて手術を行った肺癌患者さんのさまざまな臨床データ(喫煙歴、手術前後の各種血液データ、呼吸機能、手術方法、手術時間、使用した薬剤など)を集めて研究をして、今後さらなる治療成績の向上に役立てたいと考えております。また得られた結果については、有益なデータとして、学術活動の一環として、学会報告や学術論文に投稿、公表をしていきます。
これらの臨床データ、情報については、通常に診療を受けていただく際に記録される診療データであり、特別に採血やレントゲンなど患者さんに負担していただき、収集されるものではありません。患者さんにはこうした研究に臨床データを利用する目的、趣旨をご理解いただきますようによろしくお願い申し上げます。これらの臨床研究に関してさらに説明を希望される患者さんやご家族様、また臨床データの利用を希望されない患者さんやご家族様がいらっしゃるようでしたら、呼吸器外科:中島淳;03-3815-5411(代表)までお申し出ください。
◆「透析患者の肺癌切除成績に関する多施設後ろ向き観察研究」の臨床研究参加に関するお願い
【はじめに】
現在、原発性肺癌は日本人の癌死因の中で1位を占める疾患となり、現在も増加の一途をたどっています。また血液透析技術の進歩等による透析患者の生存期間の延長に伴い、透析患者の肺癌に対する手術症例も増加しつつあります。今後増加が考えられる透析患者の肺癌の治療成績についてはより多くの症例をまとめた治療成績を詳細に検討して、今後の治療成績の改善のために必要な基礎的データの解析が求められています。
【研究内容】
本研究では原発性肺癌(非小細胞肺がん)に対して手術を受けられた維持透析中の患者さんの経過を後ろ向きに観察して、様々な手術成績(術前の併存疾患、術後の合併症、長期予後など)を多施設共同で検討し、透析患者の肺癌の治療成績の妥当性について解析を行い、今後の治療成績改善のための情報を得ることを目標にします。
【対象となる患者さん】
1990年1月1日~2014年12月31日までの期間に東京大学医学部附属病院呼吸器外科(当院)お
よびその関連施設、注)にて手術を行った、原発性肺癌と診断され手術を受けられた維持
透析中の患者さんを対象とします。
注)東京大学医学部附属病院呼吸器外科及びその関連施設
東京大学医学部附属病院
東京都健康長寿医療センター
JR 東京総合病院
NTT 東日本関東病院
日本赤十字社医療センター
国立病院機構東京病院
国保旭中央病院
茅ヶ崎市立病院
【医学上の貢献】
本研究の結果により、現在の透析患者の肺癌治療の現状を把握するとともに、治療成績の
改善に向けた大切な情報を取集、解析します。
【患者さんの個人情報の管理について】
本研究の過程において、患者さんの個人情報は本学内で厳重に管理されます。なお、本研
究の主任研究施設は国保旭中央病院であり、匿名化された情報のみが主任研究施設に送付
されます。対象者となることを希望されない患者さん・ご家族さまは以下連絡先までご連
絡ください。研究へ参加をされない場合でも一切不利益は生じません。なお、解析後や論
文公表後の同意撤回は応じかねますので、対象者となることを希望されない場合は2016年
12月31日までにご連絡ください。
【研究費用】
研究経費については東京大学呼吸器外科研究費(大学運営費)から支出されます。本研究
に関して、開示すべき利益相反関係はございません。研究へ参加された患者さんへの謝金
はございません。
【連絡先】
東京大学医学部附属病院 呼吸器外科 中島 淳 (研究責任者・診療科長)
住所:東京都文京区本郷7-3-1
電話:03-3815-5411(内線 33302 ) FAX:03-5800-9156
E メールでのお問い合わせ:nakajima-tho @h.u-tokyo.ac.jp

特任講師(病院)

外科専門医
呼吸器外科専門医