東大病院心臓外科
トピックス
お知らせ
心臓外科タグ
患者さん・ご家族の皆様へ
外来診療をご希望の方へ
外来受診をご希望の方
※外来担当医は、止むを得ない事情により変更になる場合がございます。あらかじめご了承下さい。
- あらかじめ予約センターでご予約の上、ご来院下さい。
- 当院以外の主治医におかかりの患者さんで、現在の診断・治療方針に対して当科の専門家の意見を希望される場合には、「セカンドオピニオン外来」のご予約をお取り下さい。
⇒ 詳細は東大病院ホームページをご覧下さい。
東大病院予約センター(03-5800-8630)にてご予約ください。
※原則として紹介状(診療情報提供書)が必要です。お手元にご用意の上、予約センターにご連絡ください。
診療体制
毎朝行われる臨床カンファランスで、十分な検査と討論を踏まえた治療方針を立てています。
また、循環器内科や小児科からの紹介症例については、臨床カンファランスに加え、合同カンファランスなどで十分に検討を行っています。
診療方針
外来は月曜日から木曜日まで開設しています(地域医療連携枠としては金曜日も外来診察します)。
週3回の定時手術日(月、水、金)に加え、緊急手術も多数行われています。
成人心疾患チーム(虚血性心疾患、心臓弁膜症、不整脈疾患など)、大動脈疾患チーム(胸部大動脈瘤、大動脈解離など)と先天性心疾患チームの3チームに分かれており、当科の特徴の一つでもある重症心不全に対する外科的治療(補助人工心臓、心臓移植)は全てのチームが担当します。
各チームは2名のスタッフと1~2名の特任臨床医、1名の臨床研修医から構成されます。
対象疾患
- 拡張型心筋症・虚血性心筋症・劇症型心筋炎などに由来する重症心不全
- 虚血性心疾患(冠動脈疾患)
- 僧帽弁閉鎖不全症
- 大動脈弁輪拡張症
- 感染性心内膜炎・感染性大動脈瘤
- 心房中隔欠損症・心室中隔欠損症・ファロー四徴症・房室中隔欠損症・両大血管右室起始症・肺動脈閉鎖症・完全大血管転位症・大動脈縮搾症・総肺静脈還流異常症など
- 単心室症(左心低形成症候群・三尖弁閉鎖症などを含む
- 動脈管開存症
治療方法
- (体外設置型・植込型)補助人工心臓・心臓移植
- off-pump冠動脈バイパス術
- 僧帽弁形成術
- 自己弁温存大動脈基部置換術(David手術)
- 同種(ホモグラフト)心臓弁・血管の使用による大動脈手術
- 心内修復術・BTシャント造設術ほか
- 両側肺動脈絞扼術・Norwood手術・Glenn手術・Fontan手術ほか
- 動脈管クリッピング術
■虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞など)
冠動脈バイパス手術は、9割以上が人工心肺を使用しない off-pump(オフポンプ)または心臓を止めない心拍動下手術です。
●狭心症・心筋梗塞と診断された患者さんへ 「冠動脈バイパス手術についてのパンフレット(PDF)」

●糖尿病網膜症の患者さんへ 「冠動脈疾患(狭心症・心筋梗塞)の診断について(PDF)」

※パンフレット画像をクリックするとファイルが開きます。
■弁膜疾患
弁膜疾患では、僧帽弁閉鎖不全症に対しては弁形成術を、大動脈弁輪拡張症に対しては自己弁温存大動脈基部置換術(デビッド手術)を第一選択として行っています。同時に、心房細動に対するメイズ手術も積極的に施行しています。大動脈弁に対する弁置換手術も数多く手がけますが、特に大動脈基部に感染を合併した患者さんに対する凍結保存同種組織(ホモグラフト:下記参照)を用いた治療のために、他院からのご紹介を多く受け入れています。
■重症心不全
心臓移植実施施設として、2015年5月現在までに55例の心臓移植を行い、良好な成績をあげています。また、重症心不全治療開発講座の協力を得ながら、特発性心筋症・虚血性心筋症・先天性心疾患などによる末期重症心不全に対する補助人工心臓装着手術を多数行っています。体外式補助人工心臓に加えて、埋め込み型補助人工心臓の導入に取り組んでいます。人工心臓装着患者の心機能回復プログラムを策定して、これまで7名の患者が人工心臓からの離脱に成功しています。
リンク:重症心不全治療開発講座
リンク:重症心不全治療チーム「補助人工心臓を装着している患者さまへ」
リンク:補助人工心臓研修コース「第14回補助人工心臓研修コース(平成27年5月30日・31日開催)の参加募集受付を開始しました」
■大動脈疾患(大動脈瘤、急性大動脈解離など)
大動脈疾患では、脳梗塞や下半身麻痺などの合併症を防ぐための方策として脳保護や脊髄保護を厳重に行い、高齢者や合併症を有する重症患者さんに対しても良好な手術成績をあげてきており、緊急手術も多数行っています。マルファン症候群専門外来「マルファン外来」と連携し、大動脈疾患と永くつきあっていかねばならない患者さんたちの生活指導、長期にわたる経過観察もおこなっています。
■先天性心疾患(小児心疾患)
先天性心疾患では、産婦人科、小児科との協力のもと、胎児期に診断され新生児期に手術を要する左心低形成症候群、単心室、総肺静脈還流異常症、完全大血管転位症等の複雑心奇形の患者の手術が多いことが特徴で、年間120例ほどの手術を行っています。
NICU(新生児集中治療室)、PICU(小児集中治療室)との協力により適切な新生児管理、術前管理を経て、良好な治療成績を収めております。また大学病院の特殊性から小児外科疾患などの合併疾患を持つ患者が多いことも特徴で、各科との緊密な連携により良好な成績を収めております。
さらに当院は全国で3ヶ所の小児心臓移植施設の一つに認定されております。
心臓手術後はPICUで心臓外科・小児科の専門のスタッフが24時間体制で管理し、一般病棟に退室して退院するまで責任を持って治療します。
リンク:東大病院PICU(小児集中治療室)
■組織バンク(ホモグラフト)
当科は東日本における組織移植バンクとしても活動しており、通常の方法では治療が困難な感染性心内膜炎・感染性動脈瘤・先天性心疾患に対して、ホモグラフト(同種弁、同種血管といった同種組織を凍結保存したもの)を使用することによって優れた治療成績をあげています。
リンク:東大病院組織バンク
医療関係の皆様へ
研修希望の方
なお、外科系研修医の専門研修については、東京大学外科系ホームページ、
および東大病院総合研修センターもご参照ください。
患者さんご紹介希望の方
研究
研究業績
最近の研究
- 新しい間欠性逆行性脳灌流法に関する研究
- 同種弁・血管(ホモグラフト)の抗感染性・抗原性に関する研究
- 術後癒着防止膜の開発に関する研究
- 3次元エコーを応用した心拍動下心内修復手術の研究と開発
- 脊髄灌流肋間動脈(Adamkiewicz動脈)の同定法の研究と開発
- 新たな薬物を用いた心移植後急性および慢性拒絶反応の制御に関する研究
- 心臓血管外科手術データベース構築・運営
- 重症心不全治療の戦略構築
- 組織石灰化の機序解明と予防法の開発