胸部悪性腫瘍の腫瘍浸潤リンパ球におけるキモカイン発現の意義

肺癌・悪性胸膜中皮腫の腫瘍切除・生検検体を用いてCCR4発現陽性Tregを解析し、予後との関連を調べることで、CCR4を標的としたTreg抑制による免疫治療の妥当性を検討するのが本研究の目的です。

【研究課題】
胸部悪性腫瘍の腫瘍浸潤リンパ球におけるキモカイン発現の意義
【研究機関名及び研究責任者氏名】
この研究が行われる研究機関と研究責任者は次に示す通りです。
研究機関:東京大学大学院医学系研究科 呼吸器外科学
研究責任者:安樂真樹 呼吸器外科 
担当業務:研究統括、データ収集・匿名化、データ解析
【共同研究機関】
東京大学医学部附属病院 病理部
同 免疫細胞治療学
東京医科大学医学総合研究所 共同研究センター 病理部門
【研究目的】
胸部悪性腫瘍のうち、肺癌は罹患率、死亡率共に本邦の癌の中で第一位を占めています。腫瘍特異的に反応する細胞障害性Tリンパ球 (cytotoxic T cell, 以下CTL)を患者体内で効率よく誘導あるいは増殖させることが、臨床的に抗腫瘍効果をもたらすと考えられていることから、CTLを抑制する制御性Tリンパ球 (regulatory T cell, 以下Treg)をコントロールすることが、CTL活性化と増殖につながる可能性があると考えています。Tregを特徴付ける細胞表面マーカーの一つにキモカインレセプ ターであるCC chemokine 4(CCR4)があり、Tregの腫瘍内への遊走に関与していることが知られています。今回肺癌・悪性胸膜中皮腫の腫瘍切除・生検検体を用いてCCR4発現陽性Tregを解析し、予後との関連を調べることで、CCR4を標的としたTreg抑制による免疫治療の妥当性を検討するのが本研究の目的です。
【研究方法】
当科で手術・生検が行われた肺癌もしくは悪性胸膜中皮腫症例を対象とします。腫瘍切除・生検検体(パラフィン包埋)を使用して免疫組織学的、分子学的検討を行います。本研究は後ろ向き研究であり、対象の患者さんから追加検査をお願いするものではありません。

 この研究は、東京大学医学部倫理委員会の承認を受けて実施するものです。ご意見、ご質問などがございましたら、お気軽に下記までお寄せください。

 【連絡先】
研究責任者:安樂真樹
連絡担当者:唐崎隆弘
〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
東京大学大学院医学系研究科 呼吸器外科学
Tel: 03-3815-5411(代表)内線:34415
Fax: 03-5800-9156